２７日

「塗仏の宴　宴の支度」　　京極夏彦著


視点が違えば、立場も変わり、お話が進んでいくたびに前回悪役だったのが、実は違ったりのどんでん返し。
今回は、本末転倒がテーマなのですかね。

もう、前後編ってイヤですね。
まさか、茜さんが・・・・・・。
自分らしさを少しずつ表現できてきて、その矢先に、もうもう、残念すぎます！！
茜さんの事も知りたいし、関口さんは早く秋彦さんや木場さんに助けてもらいたいし、朱美さんははたして無事でいられるのか、敦っちゃんはこれ以上ひどい目に遭わないだろうか、鳥口くんは深みにはまって巻き込まれないだろうか、木場さんは春子さんの事件（こう呼んでもいいと思います）でスッキリできるのか・・・・・・等々。
女郎蜘蛛でも幾重のお話が重なって次に進んでいきますが、塗仏は絡み合って絡み合って段々巻き込まれる人や範囲を広げながら、スケールの大きなお話になりそうですね。

敦っちゃんがとんだ災難に遭っていて、もう榎さんが来てくれた時は本当に安心しました。
こういう状況だからこそ、お兄さんの秋彦さんがずっと思い出される敦っちゃんの違う一面も見れてちょっと嬉しいです。
あと、中禅寺家の関係が少し垣間見えましたね。
千鶴子さんとは、敦っちゃんの関係で知り合ったのですね。

女郎蜘蛛で大活躍だった青木くんが密かにお気に入りなので、朱美さんや茜さんが出てきたくらいだから、始末では出てきてくれるかな？