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「時空忍者おとめ組!」全4巻 著:越水利江子
タイトルがとても興味深いです、そして絵が可愛い。
戦国舞台な事もあり、手に取った児童書です。
児童書なのでとてもサクサク読み進められますので、全4巻などあっという間でした。
字が大きいし、ふり仮名も豊富にふってあって読みやすいですねぇ。
まあ、児童書だから当たり前なのですが、ちょっと児童書なんて久し振り過ぎて逆に感動してしまいましたよ。
さて、お話の内容は3人の小学生女の子が激動の戦国時代に飛ばされて、そこで伊賀の忍者に助けられたり、信長に謁見したり、最終的には本能寺の変に巻き込まれてしまうハラハラドキドキな展開です。
作者さんはとてもこの時代のことを勉強なさっていて、忍術の九印も安土城のことも調べ上げられていて、児童書だと甘く見ていましたが、逆に勉強になりました。
信長と会うけれど、一線引いた関係なのが良いと思いました。
もう、打ち解けちゃったりとかしてしまうのかと思いましたが、あくまでも雲の上の人というのが良いです。
乱と信長が仲良し、なのは良いのですが、挿絵だけで見ると何となくBLな香りがただようのは気のせいでしょうか・・・・・・。
そして、七丸が可愛いです。
一生懸命ちょこまかしているけれど、ひょんなことで薫子を妻としてからの七丸は何だかちょっぴり頼もしく見えました。
そして、最後の霧生丸からの伝言って、プロポーズですよね。
七丸ってばもう、男前ですわ。
飛び忍組では、飛也はだんとつ男前です。
鎖でがんじがらめになっているというのに、知り合って間もない美香を庇おうとしたり、ちょこっと寂しがりやなところを見せたり、さり気なく何だかんだと手を貸してくれる、見所満載ないい男です。そして、猿回しなところがチャームポイント。
霧生丸もね、子供らしい素直になれないところが可愛いですね。
火影と時蔵さんのお互いの呼び合い方が好きです。
がむしゃらな竜胆に雑学豊富な美香、お嬢様で恐れ知らずな薫子、なんとも個性的な面々のおとめ組です。
それぞれのほのかな想いが可愛らしくあったのですが、想っているだけでくっ付いたりしないところが時代を超えているという感じがします。単に恋にまで発展するほどの時間がなかった、というのもあるかもしれませんけどね。
でも、偏見で申し訳ないですが、児童書ですからやっぱりすんなりとくっ付いたりしがちだな、と思っていたので中々シビアだな、と思いました。
何度も児童書だと書きましたが、とても読みごたえのあるお話でした。