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25日
2010.09.25 (Sat)
「邪魅の雫」  著:京極夏彦


切ない。
なんと言ってもこの一言です。
ええと、毎回そんなしっかりした感想じゃありませんが、お話の作り的には女郎蜘蛛と同じで、はじめに戻る、ループという書き方。
もちろん、しっかりとはじめに戻りましたとも。
途中、青木くんがどうも現実感のない事件だな、って言うんですが、読んでるこっちもどうにも掴みどころのない事件でした。
何だかよくわからないうちに、次々被害者が出てきて、やっと最後に秋彦さんが纏めてくれた、と言う感じです。
鉛で例えるなら、点々と散っていた鉛がどんどん引き寄せられてくっ付いていって、やがて1つの雫になったというところでしょうか。

切ない原因は、大鷹くんです。
陰摩羅鬼の時は、おにぎり2つとも食べちゃった子ね、くらいしか印象に残ってなかったんですけど、邪魅ではキーパーソンな上に、大鷹くん目線なためか、どうしようもなく頼りない心配な子として読んでまして、途中江藤くんが大鷹くんだと思われて死体で発見される時には、大鷹くんもとても危ない、と思った矢先に・・・・・・。
しかも、毒殺でなくて最期の言葉まで出てきてしまったのが、とてもつらかったです・・・・・・。
秋彦さんが、昔話で語ってくれたのもとても悲しくて、大鷹くんが先生の所に言った理由に最期の言葉の意味が分かって、もう。
大好きだとかそんなんじゃないんだけど、何だかとても印象に残る子で、こんな最期が待っていたのはとても悲しかったです。
長野県警の人たち、とても悲しむだろうなぁ。

さて、青木くんが大活躍すると知ってたので、もうウキウキで読みました。
とても楽しみにしていた制服姿の青木くんは、あっさり昇進して大磯行きになった上に青木くん目線だったために、特に語られることなく終わり、とても残念です!
でも、真面目に捜査していて、おっかない郷島さんと対等にやり合って石井さんに気に入られたり、榎木津さんの心情をいち早く汲み取ったりと、塗仏並な乱闘はなかったけど、大活躍でした。
敦っちゃんとちょっと、ぎくしゃくした会話が可愛かったです。
色々、距離を置いておきたいとか言ってるので、とても敦っちゃんに本気なのだとわかりました。
ん、そういえば鳥ちゃんいも益田くんにも敦っちゃんへの想いがばれるところはなかったぞ。
てっきり、邪魅でそんなところがあるんだと思ったのに・・・・・・益田くんはともかく、鳥ちゃんが察せられたというのか?

益田くん目線で、ちょっとネガティブな益田くんの一面が見えたり、榎木津さんの元カノの宏美さんはとっても勇ましかったり(さあ、逃げるがいい、の所はちょっと痺れました)、石井さんがちょっといい人になってて禿げてたり(火傷だけど)、神奈川の皆さんも個性は揃いに、木下くんと青木くんが「国(出ないので)さん、文さん」呼びで可愛かったり、郷島さんが堂島大佐同様またの登場を期待させてくれる人だったりと、見所盛り沢山でした!
秋彦さんが妖怪の話をしなかったのも見所ですね。
関口さんが、ちょっと話したくらいでした。

当人には一番よい選択を選んだのだけれど、その与えられた選択肢が間違っていた、悲しい空しい、思い違いの上な結末がとても切ないお話でした。
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