日々の出来事
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「西巷説百物語」 著:京極夏彦
靄舟の林蔵が主役のお話。
二つ名のとおり、気がついたら違う所に立っていた、又さんとは違う仕事の仕方です。
もやもやとなんだか妖怪だかなんだか違う世界を見せられて、いきなり現実に引き戻されます。
又さんは最後まで妖怪の仕業として違う世界に連れて行ったまま、そこで幸せなり辛いことを背負って生きて行ったりするので、林さんの仕事と比べると又さんは優しいです。
こんな所で又さんの優しさを実感することになるとは、思っていませんでした。
豆狸のお話が一番幸せでした。
今までの流れで、与兵衛さんってばどんな良くないことをしたんだろうと思っていたのですけど、過去を引きずって悔いても悔やみ切れなくて、ずっと生傷抱えていた人だったのですね。
もう、林さんに文作さん、お龍ちゃんで周りガッチリ固められててヒヤヒヤしました。
一番お気に入りは、鍛冶が婆のお話。
どれも妖怪絡みでしたが、私はこのお話が一番妖怪が利用というか活躍できていたと思います。
チラッと出てきた又さんの名前に舟幽霊にドキドキしました。
どこまでも一途な一途な助四郎さんが好きです。
一番の見所は又さんが出てきて、一文字屋総出演(現在分かっている限り)の野狐ですね。
前巷説で触れていた上方に居られなくなった事件の真相と結末のお話。
又さんの林さんを気遣う優しさが・・・・・・二人ならへいちゃらな気がしやしてね、と言う言葉は本心なんでしょうね。
前のようにずっと一緒に居る事はもうないんだろうけど、何かあったら必ず助けてくれて助けに行く関係なんだろうなぁ。
てっきり、前巷説から2年とかそれくらいの後のお話だと思っていたので、舟幽霊の時の時代だったとは・・・・・・そこで慌てて時代修正です。
さてさて、百さんが相変わらずで和みますねぇ。
嘘が吐けない人だからって、又さんに言われてましたね、百さんは表しかないまっとうな一般人なんだなぁと。
色々首を突っ込んできて、知らずに仕事を助けていたり協力していたりしましたが、やっぱり百さんは表側の人間ですね。
又さんが一線を引く理由が分かります、この人は日の当たる場所に居るべき人です。
去年出たばっかりの巷説シリーズ。
最新刊が出るのは2、3年後になるんだろうなぁ。
西を読み終わったのですが、山崎さんフィーバーから醒めません。
靄舟の林蔵が主役のお話。
二つ名のとおり、気がついたら違う所に立っていた、又さんとは違う仕事の仕方です。
もやもやとなんだか妖怪だかなんだか違う世界を見せられて、いきなり現実に引き戻されます。
又さんは最後まで妖怪の仕業として違う世界に連れて行ったまま、そこで幸せなり辛いことを背負って生きて行ったりするので、林さんの仕事と比べると又さんは優しいです。
こんな所で又さんの優しさを実感することになるとは、思っていませんでした。
豆狸のお話が一番幸せでした。
今までの流れで、与兵衛さんってばどんな良くないことをしたんだろうと思っていたのですけど、過去を引きずって悔いても悔やみ切れなくて、ずっと生傷抱えていた人だったのですね。
もう、林さんに文作さん、お龍ちゃんで周りガッチリ固められててヒヤヒヤしました。
一番お気に入りは、鍛冶が婆のお話。
どれも妖怪絡みでしたが、私はこのお話が一番妖怪が利用というか活躍できていたと思います。
チラッと出てきた又さんの名前に舟幽霊にドキドキしました。
どこまでも一途な一途な助四郎さんが好きです。
一番の見所は又さんが出てきて、一文字屋総出演(現在分かっている限り)の野狐ですね。
前巷説で触れていた上方に居られなくなった事件の真相と結末のお話。
又さんの林さんを気遣う優しさが・・・・・・二人ならへいちゃらな気がしやしてね、と言う言葉は本心なんでしょうね。
前のようにずっと一緒に居る事はもうないんだろうけど、何かあったら必ず助けてくれて助けに行く関係なんだろうなぁ。
てっきり、前巷説から2年とかそれくらいの後のお話だと思っていたので、舟幽霊の時の時代だったとは・・・・・・そこで慌てて時代修正です。
さてさて、百さんが相変わらずで和みますねぇ。
嘘が吐けない人だからって、又さんに言われてましたね、百さんは表しかないまっとうな一般人なんだなぁと。
色々首を突っ込んできて、知らずに仕事を助けていたり協力していたりしましたが、やっぱり百さんは表側の人間ですね。
又さんが一線を引く理由が分かります、この人は日の当たる場所に居るべき人です。
去年出たばっかりの巷説シリーズ。
最新刊が出るのは2、3年後になるんだろうなぁ。
西を読み終わったのですが、山崎さんフィーバーから醒めません。
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「戦う司書と雷の愚者」 著:山形石雄
戦う司書シリーズの第2弾。
お話はそんなに繋がっているわけではないけれど、恋する爆弾から何ヵ月後と言う設定なので読んでいたほうがいいかもしれませんけど、サックリとは説明があるしこのお話には絡んでこないので、読んでいなくても問題ありません。
瀕死の重症だったハミュッツもすっかり元通りに、見習い武装司書のノロティがそんなハミュッツから個人的に指令を受けて、何とか達成しようと奮闘するお話です。
ノロティと同時進行で、と言うよりは雷の愚者ことエンリケの物語の方が多いかな。
そうなるようにしてなった怪物のエンリケ、それに爆弾のコリオ、小さなキッカケで心が芽生えるのだけど、怪物に爆弾にとしてその枠の中、枠を壊したい、不器用な小さな戦いのお話でもありますね。
エンリケは一度は死んだけれど、「お前は生きやがれ」って仲間に背中を押してもらって、ノロティに「死なせはしません」と手を引っ張ってもらって幸せだな。
何もかも壊して無くしてしまったエンリケだけど、恨まれていると思っていたクモラの思いを知ることができ、仲間の想いが支えになって色々背負い込んでしまうものもありますが(怪物の体ね)しっかり2本の足で立って歩いて行けますね。
神溺教団がネックで、心休まる生活は遅れそうにはありませんけど。
でも、正直な感想、エンリケも死んでしまうと思っていたので、生きると分かった時は「ずるい」なんて思ったりしたものです(苦笑)
コリオが死んでしまったのには結構ショックだったので、エンリケだけ生き残るなんて許されん、とか思ったんです。
ミンスさんの口調がいまいち謎なのですが、「~じゃ」調でいいのかな。
ノロティがどうして誰も殺したくはないをモットーにしているのか、エンリケに必死で忘れてましたけど、語られませんでしたね。
そして、一番の謎はガンバンゼルとハミュッツがどうして一緒にお茶なんぞ飲んでまったりしていたのかということです。
これはただ会って、お茶しただけよって事なのかもしれませんけど。
ノロティの事はこれからも続いていくシリーズなので追々触れる機会もあるのかもしれませんね。
戦う司書シリーズの第2弾。
お話はそんなに繋がっているわけではないけれど、恋する爆弾から何ヵ月後と言う設定なので読んでいたほうがいいかもしれませんけど、サックリとは説明があるしこのお話には絡んでこないので、読んでいなくても問題ありません。
瀕死の重症だったハミュッツもすっかり元通りに、見習い武装司書のノロティがそんなハミュッツから個人的に指令を受けて、何とか達成しようと奮闘するお話です。
ノロティと同時進行で、と言うよりは雷の愚者ことエンリケの物語の方が多いかな。
そうなるようにしてなった怪物のエンリケ、それに爆弾のコリオ、小さなキッカケで心が芽生えるのだけど、怪物に爆弾にとしてその枠の中、枠を壊したい、不器用な小さな戦いのお話でもありますね。
エンリケは一度は死んだけれど、「お前は生きやがれ」って仲間に背中を押してもらって、ノロティに「死なせはしません」と手を引っ張ってもらって幸せだな。
何もかも壊して無くしてしまったエンリケだけど、恨まれていると思っていたクモラの思いを知ることができ、仲間の想いが支えになって色々背負い込んでしまうものもありますが(怪物の体ね)しっかり2本の足で立って歩いて行けますね。
神溺教団がネックで、心休まる生活は遅れそうにはありませんけど。
でも、正直な感想、エンリケも死んでしまうと思っていたので、生きると分かった時は「ずるい」なんて思ったりしたものです(苦笑)
コリオが死んでしまったのには結構ショックだったので、エンリケだけ生き残るなんて許されん、とか思ったんです。
ミンスさんの口調がいまいち謎なのですが、「~じゃ」調でいいのかな。
ノロティがどうして誰も殺したくはないをモットーにしているのか、エンリケに必死で忘れてましたけど、語られませんでしたね。
そして、一番の謎はガンバンゼルとハミュッツがどうして一緒にお茶なんぞ飲んでまったりしていたのかということです。
これはただ会って、お茶しただけよって事なのかもしれませんけど。
ノロティの事はこれからも続いていくシリーズなので追々触れる機会もあるのかもしれませんね。
「前巷説百物語」 著:京極夏彦
切ないです。
京極さんの作品の中で邪魅に続く第2位にランクインする読後が切ないお話でした。
又さんが御行姿になる前、小股潜りとして生きていく前の青臭い若い頃の又さんたちのお話。
頭の片隅に追いやられていた林蔵が又さんの相棒として大活躍。
そして、ゑんま屋の皆さんとの損料仕事。
ここで御行の小股潜り又市としての心構え、下地が出来上がったはじまりの物語。
はじまりはとても苦く悲しく、むなしく、無くして亡くして、
「あちらを立てればこちらが立たず、八方塞を丸く収める」
又さんの心情にしていること、ここで生まれたのですね。
山崎さんが大好きです。
巷説シリーズで一等好きです。
でも、もう出番は思い出でチラリと触れてくれるくらいにしかないと思うと寂しいのですが、大好きです。
今までの巷説で出番はなく、触れられていなく話の流れ的に山崎さんが危ないという事は容易に想像できて心構えもしていたのです、でも、それすら裏切る最期には、ただただ虚しい切なさが。
てっきり、膾にされるものだと思っていたから・・・・・・。
山崎さんを倒せるのは本当に何の力もない者なんですね、納得です。
過去を語った事により、今まで体、表面だけだった山崎さんが血が通い1人の人間として出来上がったところでの別れには・・・・・・言葉が。
山崎さんが最期に息を吐いた時、私の中の「前巷説百物語」は終わったと思ったのですが、まかしょう(宗右衛門さんと言う名前があるのですが、こっちの方が可愛いので)が三佐さんたちと山崎さんの絆を取り戻してくれたことで、大分救われました。
色々悲しい事辛い事尽くしであったであろう山崎さんですが、最期は信頼のおける又さんに看取られ、一緒に生活をしていた三佐さんたちに手厚く葬られるのですから、幸せであったと思います。
祇衛門の事があったけれど、山崎さんは三佐さんたちにきちんと仲間として認めて貰っていたし、慕われて好かれていたと思っています、いえ、そうであったはずです。
いつもニコニコして、よく喋っていた裏には辛い過去があって、乗り越えられたのかわからないけれど、抱え込んで生きていた山崎寅之助が心底好きです。
前巷説は主に山崎さんしか見えていませんが、可愛らしい百さんが登場したり、小右衛門さんに大事に育てられているお嬢言葉で喋るおぎんさんが出てきたりとニヤリとする部分がありました。
そしてなにより、いつも表面部分だけでペラペラだった又さんにやっと1人の又市としての人間が見えてきました。
いままでも好きではあったけれど、どうにも曖昧だったんですよね、これでようやく又さんも自信を持って好きだと言えます。
お話的にはやはりハッピーエンドな「かみなり」に黒絵馬の話が好きです。
黒絵馬での山崎さんが被り物を取って駆けていく場面は素晴らしくカッコイイと思います。
他にも美鈴にやたら丁寧だったり、元鳥見で養われたのか察しが良かったり、ニヤリと笑ってみたり、又さんを全面的に信じたり、お甲さんの用心棒で控えていたりとあげたら切りない、というかもう山崎さんが出てくる場面は全部好きだというね。
しかし、巷説でこんなに好きだ!と絶叫できるくらいの人に出会えるとは思っても見ませんでした。
もう、巷説では山崎さんは出てこないと思われますが、おかげで巷説シリーズがとても好きになりました。
百鬼夜行シリーズとはまた違う奥深さと味わい深さ、巷説シリーズは闇がチラつく少し薄暗い世界がたまらなく好きです。
切ないです。
京極さんの作品の中で邪魅に続く第2位にランクインする読後が切ないお話でした。
又さんが御行姿になる前、小股潜りとして生きていく前の青臭い若い頃の又さんたちのお話。
頭の片隅に追いやられていた林蔵が又さんの相棒として大活躍。
そして、ゑんま屋の皆さんとの損料仕事。
ここで御行の小股潜り又市としての心構え、下地が出来上がったはじまりの物語。
はじまりはとても苦く悲しく、むなしく、無くして亡くして、
「あちらを立てればこちらが立たず、八方塞を丸く収める」
又さんの心情にしていること、ここで生まれたのですね。
山崎さんが大好きです。
巷説シリーズで一等好きです。
でも、もう出番は思い出でチラリと触れてくれるくらいにしかないと思うと寂しいのですが、大好きです。
今までの巷説で出番はなく、触れられていなく話の流れ的に山崎さんが危ないという事は容易に想像できて心構えもしていたのです、でも、それすら裏切る最期には、ただただ虚しい切なさが。
てっきり、膾にされるものだと思っていたから・・・・・・。
山崎さんを倒せるのは本当に何の力もない者なんですね、納得です。
過去を語った事により、今まで体、表面だけだった山崎さんが血が通い1人の人間として出来上がったところでの別れには・・・・・・言葉が。
山崎さんが最期に息を吐いた時、私の中の「前巷説百物語」は終わったと思ったのですが、まかしょう(宗右衛門さんと言う名前があるのですが、こっちの方が可愛いので)が三佐さんたちと山崎さんの絆を取り戻してくれたことで、大分救われました。
色々悲しい事辛い事尽くしであったであろう山崎さんですが、最期は信頼のおける又さんに看取られ、一緒に生活をしていた三佐さんたちに手厚く葬られるのですから、幸せであったと思います。
祇衛門の事があったけれど、山崎さんは三佐さんたちにきちんと仲間として認めて貰っていたし、慕われて好かれていたと思っています、いえ、そうであったはずです。
いつもニコニコして、よく喋っていた裏には辛い過去があって、乗り越えられたのかわからないけれど、抱え込んで生きていた山崎寅之助が心底好きです。
前巷説は主に山崎さんしか見えていませんが、可愛らしい百さんが登場したり、小右衛門さんに大事に育てられているお嬢言葉で喋るおぎんさんが出てきたりとニヤリとする部分がありました。
そしてなにより、いつも表面部分だけでペラペラだった又さんにやっと1人の又市としての人間が見えてきました。
いままでも好きではあったけれど、どうにも曖昧だったんですよね、これでようやく又さんも自信を持って好きだと言えます。
お話的にはやはりハッピーエンドな「かみなり」に黒絵馬の話が好きです。
黒絵馬での山崎さんが被り物を取って駆けていく場面は素晴らしくカッコイイと思います。
他にも美鈴にやたら丁寧だったり、元鳥見で養われたのか察しが良かったり、ニヤリと笑ってみたり、又さんを全面的に信じたり、お甲さんの用心棒で控えていたりとあげたら切りない、というかもう山崎さんが出てくる場面は全部好きだというね。
しかし、巷説でこんなに好きだ!と絶叫できるくらいの人に出会えるとは思っても見ませんでした。
もう、巷説では山崎さんは出てこないと思われますが、おかげで巷説シリーズがとても好きになりました。
百鬼夜行シリーズとはまた違う奥深さと味わい深さ、巷説シリーズは闇がチラつく少し薄暗い世界がたまらなく好きです。
「戦う司書と恋する爆弾」 著:山形石雄
少々、いや結構?血生臭い生々しい表現が少しきつかったですが、骨太ファンタジーで楽しかったです。
京極さんでそういうのには慣れていると思ったのですが、表現の仕方が違うと受け止め方も違ってくるものですね。
戦い物なお話なので血生臭さは付きまといますが、ロマンチックな切ない恋のお話でもあります。
未来を見ることが出来るシロンが未来のコリオに恋をして、本になった(亡くなった)シロンの過去に触れ恋をしたコリオ、文にもあった「どっちが先に恋をしたのか~」って言うくだりがとてもロマンチックだと思うのです。
そこを読んで、胸が締め付けられます。
言葉を交わすことも叶わない二人だけれど、二人にしか分からない想いが重なり通じ合った瞬間があったんです、うん、いい言葉が浮かばないけれど、とても好きです。
コリオの事を語ったシロン、だたの恋する少女だったのが可愛かったし、読んでいて救われました。
司書シリーズは結構出ているそうなので、全部読破したいな、と思ってます。
少々、いや結構?血生臭い生々しい表現が少しきつかったですが、骨太ファンタジーで楽しかったです。
京極さんでそういうのには慣れていると思ったのですが、表現の仕方が違うと受け止め方も違ってくるものですね。
戦い物なお話なので血生臭さは付きまといますが、ロマンチックな切ない恋のお話でもあります。
未来を見ることが出来るシロンが未来のコリオに恋をして、本になった(亡くなった)シロンの過去に触れ恋をしたコリオ、文にもあった「どっちが先に恋をしたのか~」って言うくだりがとてもロマンチックだと思うのです。
そこを読んで、胸が締め付けられます。
言葉を交わすことも叶わない二人だけれど、二人にしか分からない想いが重なり通じ合った瞬間があったんです、うん、いい言葉が浮かばないけれど、とても好きです。
コリオの事を語ったシロン、だたの恋する少女だったのが可愛かったし、読んでいて救われました。
司書シリーズは結構出ているそうなので、全部読破したいな、と思ってます。
「後巷説百物語」 著:京極夏彦
百介さんはすっかり隠居しておじいちゃんになって、4人の若者たちが主役になり、事ある毎に百介おじいちゃんにお話を聞きに行く、という展開。
4人の若者もそれぞれ個性溢れ可愛いのですが、百さんが主役じゃないのがちょっと寂しいですね。
後と銘打ってあるとおり、百介さんの体験談を振り返って若者たちに語っています。
又さんが仕掛けた表部分のお話を主に、後で小夜が本当は違うんでしょ、って言うお決まりパターン。
ちょっと百さんがわかってきた与次郎さんには、教えてあげたりしていますけど。
昔話だったためか、治平さんとおぎんさんの活躍の場は少なめで、憎まれ口の叩き合いが見られないのも寂しかったですね。
「五位の光」に「風の神」は百鬼夜行シリーズに通ずるものが、あってちょっとニヤリとする部分が。
こういうちょっとした事なんだけど、リンクしているのって嬉しいものですね。
「手負いの蛇」と「風の神」それぞれの良さがあって、どれが一番だとは決められないのですが、この二つが特にお気に入りです。
途中に百さんの昔話が挟まったりしているので、ちょっと流れが切れ切れになってしまうのですが、巷説シリーズは色々な読み方が出来て面白いですね。
大いに感情移入できたのは、最初から最後まで百さん目線な「続巷説」ですけど。
さて、百さん。
読んでいて、ああ最期だなと。
雰囲気が察せられてきてドキドキしたのですが、最期はとても百さんらしくって良かったです。
最後に又さんを感じられて、生きているって実感が出来た事、ホッとしたし寂しいし、でもとても良い最期でした。
百介さんはすっかり隠居しておじいちゃんになって、4人の若者たちが主役になり、事ある毎に百介おじいちゃんにお話を聞きに行く、という展開。
4人の若者もそれぞれ個性溢れ可愛いのですが、百さんが主役じゃないのがちょっと寂しいですね。
後と銘打ってあるとおり、百介さんの体験談を振り返って若者たちに語っています。
又さんが仕掛けた表部分のお話を主に、後で小夜が本当は違うんでしょ、って言うお決まりパターン。
ちょっと百さんがわかってきた与次郎さんには、教えてあげたりしていますけど。
昔話だったためか、治平さんとおぎんさんの活躍の場は少なめで、憎まれ口の叩き合いが見られないのも寂しかったですね。
「五位の光」に「風の神」は百鬼夜行シリーズに通ずるものが、あってちょっとニヤリとする部分が。
こういうちょっとした事なんだけど、リンクしているのって嬉しいものですね。
「手負いの蛇」と「風の神」それぞれの良さがあって、どれが一番だとは決められないのですが、この二つが特にお気に入りです。
途中に百さんの昔話が挟まったりしているので、ちょっと流れが切れ切れになってしまうのですが、巷説シリーズは色々な読み方が出来て面白いですね。
大いに感情移入できたのは、最初から最後まで百さん目線な「続巷説」ですけど。
さて、百さん。
読んでいて、ああ最期だなと。
雰囲気が察せられてきてドキドキしたのですが、最期はとても百さんらしくって良かったです。
最後に又さんを感じられて、生きているって実感が出来た事、ホッとしたし寂しいし、でもとても良い最期でした。