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日々の出来事
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7日
2010.08.07 (Sat)
「百鬼徒然袋-風」  著:京極夏彦


本島くんと薔薇十字探偵社の愉快なお話の第2弾。
今回はどうしても巻き込まれるし、首を突っ込んでしまう本島くんがついに被害を被る事になりますが、遠からず浅からず榎さんや秋彦さんらお馴染みのメンバーが手を貸してくれます。
まあ、いつもの通りに優しくというわけじゃなくって、少々荒い手でもありますが(苦笑)

3編のお話にどれも青木くんが登場です。
前回絡んでこられなかった(派出所に飛ばされて忙しかったのかもしれない)からなんでしょうかねv
どれも熱心(雲外鏡はちょっと違うけど)で真面目にお仕事してます、その分ちょっと損な役回りになっちゃってたりするんですけどね。
邪魅で何かあったんでしょうね、じゃなきゃ青木くんのささやかな想いがばれるはずないもの。
よりによって、一番ばれたくない鳥ちゃんと益田くんにばれている上に、からかわれているって・・・・・・!
いつもは秋彦さんや木場さん相手だから下手な態度な青木くんですが、益田くん相手だと軽くあしらうくらいの余裕があります。
一生懸命で、やる気の無い様子も見えて、どれも可愛らしい青木くんでしたv

お友達の近藤くん(ほんの数分の面会だと思われる青木くんにさえ変人と思われている)に多々良先生の助手の沼上くん、どれも個性が光ってますね!
近藤くんは榎さんに会ったら真っ先に、下僕志願するんでしょうか(苦笑)

窃盗犯に疑われて、追い詰められて狼狽して、取り乱している益田くんが面白かったです。
エチオピヤ人をノリノリで演じたり、殺人犯に疑われた本島くんをからかったり、もの凄い勢いで馬鹿に拍車がかかっているようですね。

最後の榎さんの手紙のくだりは、ちょっとホロリ。
あんなに下僕に手厳しくて、傍若無人な榎さんだけど、とっても仲間想いだっていうのが。
本当は名前、覚えてたんだけど、わざと間違えて言ってたんだよね。
榎さん流の好意の表れなんでしょうね。
これで、本島俊夫くんは薔薇十字団の下僕として、色々活躍(?)するんでしょうね。
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3日
2010.08.03 (Tue)
「百鬼徒然袋-雨」  著:京極夏彦


ひょんな事から、薔薇十字探偵社に依頼することになった本島くんの3編の短編集です。
榎さんはいつもの事ながら、はじけちゃった益田くん(もの凄い勢いで馬鹿になったと思われる)にノリノリな秋彦さん、本編では探偵社に行かないと出番が当然ながら出てこない野次馬な和寅がメインで、腹がよじれる程笑えます。
短編集だからか、そんなに重たい事件が関わってこないからか、リラックスした様子の面々が見れますね。

山嵐では、本当に吹き出して笑いました。
秋彦さんが「猿渡先生!」と大真面目で演技する所で。
もう、本当に山嵐だけではないけれど、秋彦さんってばこんなにお茶目だったのかと思うくらいよく笑うし、演技派だし、榎さん相手ではちょっと言葉につまる所とか、秋彦さんへの印象が大分いい方へ傾きます。

松さんが榎さんを崇拝しているのは、さすがと言うべきでしょうかね。
松さんは無条件で強い人とか尊敬しちゃいそうだし、松さんの前には来るべきしてやって来た神なのでしょうねぇ。
「神であります!」はもう、名言ですよ。

何だかんだと巻き込まれているようでいて、首を突っ込んでいる本島くんも可愛い青年です。
釜鳴では、依頼人として事件に対して憤慨したりしていたんですけれどね、瓶長や山嵐ではすっかり榎さんの下僕としての地位に納まっているあたりが可愛いのです。
最後に名前が明かされる(苗字だけですが)の所も、ちょっと凝った作りになってますね。

しっかし、益田くんは本当に凄い勢いで馬鹿になってしまったんでしょうね。
宴の始末までは、結構真面目で優秀な青年だったのですが。

短編集と言う事で、秋彦さんのうんちくはスパイス程度。
何より榎さんの暴れっぷりと壊しっぷりを堪能できるお話です。
        
   
2日
2010.08.02 (Mon)
「百鬼夜行―陰」  著:京極夏彦


ふとしたキッカケで人生が変わってしまう、10編の短編集です。
最後の2編は人生変わってしまうわけじゃなくって、人生の契機が綴られています。
一編ずつ妖怪がそれぞれテーマでいるので、本編よりはちょっと背筋が寒いかな。
秋彦さんが解きほぐしてくれないので、妖怪は妖怪のままちょっと恐ろしいモノとして綴られています。

宴の始末であのような結末を迎えるに至った、岩川さんのお話が好きです。
その中で出てくる松さんが、とっても真っ直ぐで輝いてました!
岩川さん目線だから、余計眩しいのかもしれませんが、とにかく輝いてました。
岩川さんは考え方をほんの少し変えるだけで、人生随分違う方に転んだんだろうと思うのですけれどね。

木下くんのお話では、同僚として同じ目線で語ってくれる貴重な青木くんが見れますv
何度も何度も読み返しましたけど、話の内容からして、どうも「俺」って言っているところがあるんですよね。
そこがどうにも腑に落ちなかったんですが、つい熱く語りすぎて一人称が俺になってしまったのかしらと、無理やり納得させてみてます。
松さんほどではないけれど、青木くんも十分木場さん言うところの青臭いこといってました。
青木くんは色々な方面に優しい、というか理解があります。

円覚丹さんのお話も結構好きです。
オヤジが酷すぎるけどね。

本編とはちょっと違った雰囲気を味わえて、舞台裏やその後が綴られているので、息抜きに読むのがちょうどいい短編集です。
秋彦さんのウンチクがないぶん、サクサク読めます。
        
   
26日
2010.07.26 (Mon)
「陰摩羅鬼の瑕」  著:京極夏彦


終始穏やかに、湖の底のようにゆったり平坦に進んで行くお話でした。
怒涛のラストがなく、もちろん関口さんが頑張ったり、秋彦さんの憑き物落しがあったり動きはありましたが、今までのと比べると本当に穏やかでした。

やっと事件が起きた、と思ったけれど(半分近くにして)もとより事件は二十何年前から始まっていたんですよね。
何が常識で常識でないか、環境が違えばそれぞれ変わってくるものだけれど、ここまで常識って違ってくるものなのかと。
テレビ、ラジオ、当時でも情報を得る手段は結構あるけれど、それらに触れず、屋敷にある書物と稀有な環境から得られた情報で蓄積されていったものは、他人とちょこっと触れ合っただけでは覆されぬ常識ってあるものなのか、当たり前と思っている事はわざわざ議論をして食い違っている所に気が付かないものですよね。
伯爵はとても紳士的で、好感の持てる人でした。
執事さんもメイド長さんも、伯爵の帰りを待っているという一文が泣けました。

伊豆での事件で懲戒免償は免れた木場さんに青木君と河原崎さん。
青木君も復職できるかわかりませんけど、って言ってたから危なかったんだろうなぁ。
秋彦さんの言ったとおりに大島さんの尽力が、とっても大きいのかも。
そんなに出番は無いけれど、部下を大事に思ってくれていてくれるだろうなぁ、大島さん。

今回、伊豆で雪絵さんへの感謝が強まったんでしょうか、関口さんが雪絵さんへ思いを馳せる事が多かったですねv
ラストで雪絵さんと買い物に行く関口さんに、ほのぼの。
亀探しを手伝えと榎さんに署まで電話をもらった木場さん、百鬼徒然袋へ繋がる話題にニヤニヤ。
くんほう様といい、今回も鶴の女王を破壊する神っぷりな榎木津さん(苦笑)復活したと思ったとたんにこれですからね。
秋彦さんは着実に妖怪仲間が増えていきます。
横溝先生が可愛い人でした。
        
   
5日
2010.07.05 (Mon)
「塗仏の宴 宴の始末」  著:京極夏彦


テーマは本末転倒、騙している方が騙されている。
全ては堂島さんの掌の上で踊らされていたのですね。
家族と村と街と多くの人を巻き込んだ、大きなゲーム。
堂島さんは秋彦さんが出てくる事も、予想済みだったのではないですかね。
笙くんと堂島さんは再登場を予感させれるキャラです。

上下に別れていたため、半分あたりから怒涛の展開で一時も目が離せません。
朱美さんに伊佐間屋さんに、増岡さん、千鶴子さんに雪絵さん、まさに宴の名に恥じないオールメンバーです。
新刊として始末を手にして読んでいたのならば、このシリーズは、ここで完結してしまったのだろうかと寂しさを少し覚えます。
それくらいに、宴は大いに盛り上がり、そして宴の後の寂しさが残ります。


早起きして本を読んだのだなんて初めてです。
読み進めていって、ちょうどラストスパートのところで仕事の日になり、帰ってきてからも読めるけれど、そこまで待ってられない、よし朝に読むしかない、と思い至り、実行しました。
大抵そんなこと考えていても、朝に起きられたためしはないのだけれど、今回は跳ね起きました。

さて、予想外の
青木君フィーバーです。
女郎蜘蛛でも頑張っている青木君にニヤニヤしていたんですが、始末では大活躍!!
正直、青木君読みたさに早起きして、多々良先生と光保さんと秋彦さんの妖怪談義は驚異的なスピードで読みましたとも。
もう、大好きすぎて、ウブメから読み直さん勢いです。
一人称で語られなければわからないだろう、敦っちゃんへの密かな想いに、大抵乱闘に巻き込まれて負傷するけど意外とタフで、木場さんや松さんといった無頼者に縁があって、どれもこれも愛おしいです。
そして、アピールされるこけし顔。
童顔でこけし顔って、もの凄くハードルが高いです。
今回、薔薇十字団って鳥ちゃんに勝手に言われたり、秋彦さんから敦っちゃんを任されたり、中禅寺さんに叱られたり、お潤さんかばって負傷したり、見せ場がここぞと言わんばかりでした。

松さんと何気に岩川さんも好きです。
意外な所で登場してくれた岩川さんには、思わず笑いました。
そして、もう岩川さんの登場はないのかと思うと悲しいです。
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